熊猫堂の新アルバム《G.A.M.E.》に寄せて
熊猫堂の新アルバム《G.A.M.E.》がついにリリースされました!このアルバムすごく好きだぞ!
この《G.A.M.E.》で感じたことを、あっさりめに書く試み。笑
人生の中で何度も壁にぶつかる時があって、その度に負けたり勝ったりするし、決着がつかない時もある。経験値はゲームみたいな数値にならないけれど、人生の経験値は確かに積み上がっていく。
熊猫堂の作品たちには、一貫した物語があるように私は感じている。この物語の主人公たちはどこかの彼らであり、いつかの私たちでもある。他人と思えない不思議な縁を感じる彼ら。
そんな彼らがたくさんの壁にぶつかり、悩んだり傷ついたりしながらも、仲間と出会い、冒険し、学び、成長してきた。今回も新たな《G.A.M.E.》のステージに立ち向かう。
今回のアルバムで感じるのが、この物語の主人公たちがどんどん大人びていってるということ。壁にぶつかった時の考え方、向き合い方に大人の余裕や軽やかさを感じる。(この辺を語ってると特濃で宇宙が拡がるから自重。笑)
物語の彼らの成長と、熊猫堂のアーティストとしての成熟、大人の男性としての成熟とリンクしてるのがとてもエモくて好きです。どこかの彼らでもあり、大好きな彼らでもあり、それはいつかの私たちでもある。そんな私たちの歩み。
ってか、熊猫堂はいつもサウンドがいいけど、今回サウンドが特別いい。ライブのパフォーマンスを見るのが楽しみ!(急にうっすい感想)
脳みそが痺れて魂が震える音をしているのよ...。
我が推し陈鼎鼎の作詞等、語りてぇことは山盛りあるんだけど、まずはあっさりめに書く試みだからね。笑
次回!特濃編!!!!!(いつ書くやら📝w)
共創ストーリー『 回合 』日本語版
熊猫堂の企画に応募するために書いた中国語の文章を翻訳ソフトで日本語にしてみたよ。
頑張って書いたから読んでみてほしい。www
歌詞のフレーズをたくさん引用して物語にしていったんだけど、翻訳するとなんの曲かわかんないね。www
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共創ストーリー『 回合 』
プロローグ
ある教えでは、こう言われている。「生きることは罰である」と
私たちは罪を悔い、許しを乞わねばならない。
またある教えでは、こう言われている。「生きることは苦しみである」と
私たちは執着を捨て、その苦しみから救われねばならない
かつて、誰にも存在を許されなかった私たちは、
孤独な宇宙を漂い、互いに引き寄せ合った。
一筋の光があれば、宇宙を温めるには十分だった
君さえいれば、誰の許しもいらない
喧騒の中で、君だけを見つめていた
今、僕は君のいない世界を生きている
色彩を失ったこの世界で、君の色だけが鮮やかに輝いている
一筋の光があれば、宇宙を温めるには十分だった
君がいるなら、モノクロの世界で君を探し出そう
もし生きることが苦しみだと言うのなら、私たちは今、まさにこの世にいる
君を諦めない限り、輪廻する世界の中で、
僕たちはこの「回合(ラウンド)」を生きている
これは、僕が君と再び巡り会うための物語
まだ、ピリオドは打たない
囚われているのは──
熊猫堂(ProducePandas)『 回合 』
―🍊―🍊 ― ―🍊― / ―🍊―🍊― ―🍊―
出会いは決して偶然ではなかった。
目に見えない力に導かれていたのだと思う。─まさに今みたいに。
どこかで聴いた歌の歌詞が、まるであの時の僕のために書かれたように感じた。
僕はあの香りに敏感だった。
柑橘系の香り、甘い香り、太陽の匂い。
雑踏の中で、君だけがはっきりと見えた。
── きっと、似た者同士なんだ。
それが、僕と君の出会いだった。
あれから、時は流れた。
白と黒のスーツに身を包んだ男が、仕事へと向かう。
彼は、ある回合の十七君。
幾千もの回合を繰り返す中での、ある一場面の君。
熊猫堂 『 回合 』
Side:十七君 『 RKZ ZNK ZXAZN CGQK SK AV 』
―🍊―🍊 ― ―🍊― / ―🍊―🍊― ―🍊―
僕は、自分はうまくやっていると思っていたし、不満もなかった。
自分は優秀な人間だと思っていた。
ハハ、自慢じゃないよ。恵まれた環境で育ててくれた両親のおかげだ。両親には感謝している。
勉強のコツは掴んでいたし、スポーツもそれなりにできた。友達も多い方だった。
進学先も、就職先も、選択肢はたくさんあった。
だから僕は、海外出張の機会が多い仕事を選んだ。
今日も、海外のどこかで仕事が始まる。
この土地の日常の風景の中で、自分はどこか浮いているように感じる。でも、それでいい。
それよりも、故郷にいても馴染めないことの方が怖かった。
正直に言えば、逃げ出したかったんだ。
当たりのいい僕という人間は、演じられた嘘だったのだろうか。
わざと嘘をついたわけじゃない。
ただ、それ以外の自分を知らなかっただけなんだ。
誰もが何かしらの事情を抱えていて、最後には「いい子」になることを学ぶ。
表向きは「いい子」だったけれど、心の中は違った。
もし周りが、僕の「いい子」じゃない一面に気づいたら、きっと否定されるだろう。
そんな違和感から、僕は逃げ出したかった。
渡り鳥のように生きたくて、この仕事を選んだ。
渡り鳥は気楽だ。
ずっと、表向きの「いい子」でいられるから。
「いい子」のまま、次の場所へと飛び立てるから。
あの時、僕は君と出会った。
出会った瞬間、永遠を感じた。
すぐに分かった。君も同じだと。
僕たちはきっと、似た者同士だった。
僕と君は、同じ孤独を分け合う友人になった。
孤独な宇宙を漂い、互いに引き寄せ合った。
一筋の光があれば、宇宙を温めるには十分だった。
君といる時だけ、僕は本当の自分になれた。
「たとえ全世界を敵に回しても、君と一緒にいたい」
本気でそう思っていた。
ある日、君が僕に言った。「あなたの渡り鳥のような生き方が羨ましい」と。
だから僕は言った。「一緒に行こう。一緒に自由に生きよう」
君は悲しげに首を振って、「できない」と言った。
君は言った。「私はここを離れては生きられない。愛は重荷なんだ。荷物が重すぎると、一緒に飛んでも墜落してしまうから」
たとえ悲劇的な結末しか選べなくても、君と一緒にいたい。
一緒に、自由に墜落しよう。
君は悲しげに首を振って、「できない」と言った。
君は言った。「私は、翼を広げて空を自由に舞うあなたを愛しているのだから」
この土地での僕の仕事は終わった。
必ずまた君に会いに来る。何年も待たせたりはしない。
僕たちは、そう約束を交わした。
もしかしたら、これで終わりかもしれないと不安になったこともある。
けれど、君は来てくれた。
空港まで、僕を見送りに。
空港には、さまざまな人々が行き交っている。
旅立つ人。見送る人。帰ってきた人。迎える人。
喜びの笑顔を見せる人。寂しさに涙を流す人。
その中で、今の僕たちは、どんな表情をしていただろう。
子供たちが走り回っている。白いシャツをなびかせ、風に向かって笑う無邪気な姿。
「あの子たちみたいに自由に飛べたらいいのに」と言った時の君の表情を、今でも鮮明に覚えている。
飛行機が離陸し、渡り鳥は次の目的地へと向かった。
僕たちは毎日連絡を取り合った。長期休暇のたびに、僕は君に会いに行った。
いろんな場所へ行き、いろんな話し、いろんなものを食べた。そうして少しずつ、僕は君を知っていった。
一緒にいられる時間が短くても、それで十分だと思っていた。
そんな時間が永遠に続くと思っていた。
あの日が来るまでは。
ある日、突然君と連絡が取れなくなった。
必死で君を探した。君を見つけるのは、容易なことではなかった。
君さえいれば、誰の許可もいらないと思っていた。
喧騒の中で、君だけを見ていた。僕たちは二人だけの世界に浸っていたんだ。
たとえ全世界を敵に回しても――。
喧騒の中で――。
そんな言葉ばかり口にしていたことを後悔した。
周りはすべて敵だと思っていた。あの言葉はただのノイズだと思っていた。
けれどその中には、君の家族がいて、友達がいて、仲間がいたんだ。
君のことは何でも知っているつもりだった。
好きなもの、嫌いなもの。
何に怒り、何に涙し、何に微笑むのか。
君の仕草も、無意識の癖も、すべて把握していた。
なのに、一番核心的なことを、僕は何も知らなかった。
僕は、君のフルネームさえ知らなかったんだ。
君を呼ぶための名前しか知らなかった。
愛する人の輪郭が、突然ぼやけてしまった。
今、僕は君のいない世界を生きている。
君のいない世界は、色彩を失ったモノクロの世界だ。
色彩のないこの世界で、君の色だけが鮮やかに見える。
あの時、雑踏の中で君だけがはっきりと見えた出会いのように。
君が好きだった香水。柑橘系の香り、甘い香り、太陽の匂い。
モノクロの世界で、君にまつわるオレンジ色だけが、ひときわ鮮明に浮き上がっている。
君に会いたい。このモノクロの宇宙を漂いながら、君を探している。
自由な渡り鳥だったはずの僕は、もう翼を広げて飛ぶことができない。愛という重荷を背負い、ただ、君との思い出を抱えてモノクロの宇宙を漂っている。
この宇宙の中で、僕は信号を送る。
― • ― • ― ― • ―
誰でもいい。誰か、返事をしてくれ。
この通信が、君を知る誰かに届いてほしい。たとえ、どんなに些細な情報でもいいから。
このストーリーは、あと何ラウンド繰り返せば、真実が僕を目覚めさせてくれるのだろう。
それとも、この虚構の世界は、嘘でしか語れないのだろうか。
いくら探しても君は見つからない。まさか、あの出会いさえ「筋書き」だったのか?
たとえそうだとしても、僕は今も君を探している。
君のいない世界で、
囚われているのは――僕だ。
熊猫堂 『 回合 』
Side:十七君 『 𝐋𝐄𝐓 𝐓𝐇𝐄 𝐓𝐑𝐔𝐓H 𝐖𝐀𝐊𝐄 𝐌𝐄 𝐔𝐏 』
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誰だ? ほんの少しの安らぎが欲しくて、
必死に自分を惨めな姿に追い込んでいるのは。
自分の時間を、他人のために浪費して、
それを取り戻せるとでも妄想しているのか。
そんな道化師(ピエロ)は、一体誰だ?
ようやく分かった。深い愛とは、数えきれないほどの裏切りを孕んだ原罪なのだと。
一つの感情に、どちらがより心血を注いだかを競い、引きずり合う。
だから君は、感情なんてものに不満を漏らすんだ。
ただ、ひたすらに、同じところを行ったり来たりするだけだと。
もう、うんざりだ。
目と耳を閉じ、何も聞かず、何も問わない。
これ以上傷つきたくないし、誰も傷つけたくない。
その男は、時に黒い布で両目を覆い、
時に音楽を聴くことで外の世界を遮断する。
彼は、あるラウンドにおける七哈。
幾千もの転生を繰り返す中での、ある一場面の君。
熊猫堂 『 回合 』
Side:七哈 『nliv uiztrov gszm z yfyyov』
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僕の孤独な姿を見て、人々は同情の視線を向ける。
構わないでくれ。
僕は、自分の意志で孤独を選んだんだ。
もう、うんざりなんだ。
目と耳を閉じ、何も聞かず、何も問わない。
誰とも関わりたくないんだ。
目を閉じ、音楽のボリュームを上げる。自分の世界に閉じこもる。
本当は、こんなはずじゃなかった。
僕は対話を望んでいたはずなんだ。
君と話し合い、互いに納得し合いたかった。
問題を正しく解決したくて、言葉の限りを尽くそうとした。
けれど、いつも「屁理屈だ」と言われた。問い詰め、追い詰め、真実を論破しようとしてしまう。
ちゃんと話そうとしたのに、いつの間にか議論になってしまう。
議論で相手を打ち負かそうとしてしまう。相手を屈服させようとしてしまう。
ああ、こんな「反論せずにはいられない」自分が嫌でたまらない。
君を傷つけ、自分も傷つく。
やがて、その傷は癒える。
次は、もっとうまくやれるはずだ。
次こそはと、いつも期待を抱く。
なのに、いつも同じ過ちを繰り返す。
成績は優秀だった。自慢ではなく、データがそう示していた。
難しい言葉を使いこなし、
相手に反論の余地を与えない、完璧な理屈を並べる。
けれど、本当に言いたいのはそんなことじゃないんだ。
「自分を大切にしてほしい」と言いたいだけなのに、「こんなことをするなんて君は馬鹿だ」と言ってしまう。
相手を完全にで論破できるのに、一番大切な言葉だけが、どうしても出てこない。
君に愚かなことをやめてほしいのは、君を愛しているからだ。
なのに僕は、その行為がいかに愚かであるかを言葉で責め立てるばかりで、
肝心の「愛している」が言えない。
君と別れる時もそうだった。
「君の説明は不十分だ」
「本音の対話から逃げている」
「相手に向き合わないのは、一種の裏切りだ」
「コミュニケーションを放棄するな」
別れたくない。一緒にいたい。離したくない。
もっと話し合おう。仲直りしたい。そう言うべきだったのに、結局出たのはコミュニケーション不足への非難だけだった。
抗うことさえできなくなった関係で、何を言い返せばいい。
僕は、ただパントマイムを演じるだけのピエロだ。
君に落ち度はない。ただ、すれ違っただけ。
どうして、僕たちの関係は泡よりも脆いんだろう。
「あの時」の電話も、そうだった。
あれは、とても重要なラウンドだった。
あの局面で、一体僕に何ができただろう。ずっと後悔している。
君の言葉にどう応えればいいか分からず、ただ呆然と立ち尽くしていた時、
激しい金属音が響き、通話が途切れた。
あの電話が、君との最後の接触になるなんて思いもしなかった。
相手を論破する言葉ならいくらでも持っていたのに、一番大切な言葉が、どうしても出てこなかった。
砕け散った時計の文字盤には、もう君の笑顔は映らない。
時針は止まらず進み続け、
分針も止まらず、
秒針も止まらず、
君といた過去を連れ去っていく。
心の痛みは止まらず、
悲しみも止まらず、
失望も止まらず、
ずっと静まらないまま、
深すぎた愛情を通り過ぎていく。
もう、たくさんだ。
目と耳を閉じ、何も見ず、何も聞かない。
誰とも関わりたくない。
だから僕は黒い布で目を覆い、何も見ないようにした。
星さえ見えない、真っ暗な夜の中にいる。
たとえ目を覆っても、香り、匂い、感触が、君を思い出させる。
君のいない世界で、手の中のオレンジを見つめては君を思い出し、涙を流す。情緒不安定な、滑稽なピエロ。
笑えばいいさ。
これは僕たちだけの物語。
僕たちだけが知っている、オレンジの物語。
君たちのために流している涙じゃない。
一度出会えば、僕の目は君しか捉えない。
一目見ただけで分かる感覚。きっと似た者同士なんだ。
瞳の奥で想いが重なり、濃密に溶けていく。
神経を駆け巡る電流が、有機反応を呼び起こす。
あの頃の、化学反応のような戯れを思い出すから。
涙の理由は、オレンジの向こう側にいる君だ。
僕は手の中にある僅かな手がかりを頼りに、君の足跡を探し続ける。
抱きしめることの尊さは、目覚めてから気づくものだ。
それがどれほど、かけがえのないものだったかを。
もう会えない君の残り香を追いかける前に、目の前の君を抱きしめるべきだった。
もう届かない君に独り言を呟く前に、言いたかった言葉を伝えるべきだった。
僕はこれからも、愚かなピエロであり続けるだろう。
本当は、君との明日を信じたかった。
もう会えない君に向かって、パントマイムを演じ続ける。
君と一緒に迎えたかった未来の自分を、無言の劇で演じ続けるんだ。
実は、僕がはっきりと覚えているのは、電話が途切れたあの瞬間までだ。だから、僕は空想を広げる。
君は、事故で記憶の一部を欠いたまま生きている。
その記憶は、失くしてしまっても差し支えのないもの。
僕のせいで君が傷ついた記憶、
僕が君を悲しませた記憶。
僕に関する記憶がすべて消えて、
君は幸せに暮らしているんだ。
君は新しい恋人と幸せそうに寄り添って歩き、
路上で大道芸をしている僕を見かける。
君は僕の滑稽なパントマイムを見て、笑ってくれる。
それだけで十分だ。
僕が深入りすれば、また君を傷つけてしまうから。
それでも、君の人生に少しだけ彩りを与えたい。
そんな空想が現実になる瞬間を夢見て、今夜も無様な姿をさらけ出す。
あるいは、この虚構の世界は、嘘でしか語れないのかもしれないけれど。
たとえ誰も信じなくても、僕はパントマイムで真実を語り続ける。
僕の言葉は、時に自分でも思わぬほど人を傷つけてしまう。
泡よりも脆い、こんな関係。
伝えられなかった「愛している」を、僕は送り続ける。
君のいない世界で、
囚われているのは――僕だ。
熊猫堂 『 回合 』
Side:七哈 『𝐦𝐨𝐫𝐞 𝐟𝐫𝐚𝐠𝐢𝐥𝐞 𝐭𝐡𝐚𝐧 𝐚 𝐛𝐮𝐛𝐛𝐥𝐞』
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指先で星屑をなぞる。
魂の地平線が導く先を追い、翼となって燃え上がる。
昼と夜、潮の満ち引きのサイクルは、僕の呼吸と同じだ。
ちっぽけな存在の僕だけど、この空の物語を書き換えたいと願っている。
安心して。この物語は悲劇じゃない。
君がこの物語に光を与えてくれたんだ。
英雄への道を、自分だけの道を歩き出そう。
君はパスワードを忘れてしまった。
霧の中のステージをクリアするための、あの答えを。
君は、自分自身の光で道を照らしていく。
少年よ、その眼差しは太陽よりも熱く。
胸の中には、消えない炎が燃えている。
昨日の光がまたたき、再び風を照らし出す。
君が駆け抜ける軌跡、心のままに光を放つその刹那は、完璧で美しい。
君のLuminous(輝き)、そのまばゆい瞬間。
彼は、あるラウンドにおける鲁鲁。
幾千もの転生を繰り返す中での、ある一場面の君。
熊猫堂 『 回合 』
Side:鲁鲁 『53 68 6F 75 6C 64 20 49 20 6C 65 74 20 69 74 20 67 6F』
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僕は道を歩いている。足取りは重い。
とても嬉しい知らせを受け取ったはずなのに、心はざわついたままだ。
朗報だ。僕はチームの正式メンバーに昇格した。
子供の頃からの夢だった、プロのアメリカンフットボール選手。
長い下積みの末、ようやく掴み取ったチャンス。
家族も友達も祝福してくれた。
夢が叶ったんだ。喜ぶべきことなのに。
なぜか、胸のつかえが取れない。
何か、とても大切なことを忘れているような気がする。
胸の奥に刻んだ、決して忘れてはいけない何かを、見落としているような感覚。
ずっと前から、時々「このままでいいのか」という焦燥感に襲われることがあった。
自分が本当にやりたかったことをやっているはずなのに。
誰かに呼ばれた気がして振り返る。けれど、そこには誰もいない。
袋が破けて、オレンジが地面に散らばった。
その光景が、なぜかスローモーションのように見えた。
まるで、仲間たちがバラバラになっていくかのように。
どうして「オレンジ」が仲間を象徴するのか、僕にはよく分からないけれど。
帰宅の途中だったけれど、オレンジを拾い集めながら立ち止まった。
腰を下ろして、少し考えてみる。
振り返れば、僕はただひたすら走り続けてきた。
僕の心の奥底には、霧に包まれた何かがある。その霧の中を、僕は必死に駆け抜けてきたんだ。
何かから逃げているのか。それとも、何かを追いかけているのか。それすら分からぬまま、がむしゃらに今日まで走ってきた。
「あなたの夢を追う姿は、勇気を与える」という言葉を思い出す。
まだ何者でもなかった正式メンバー候補の僕を支えてくれた、君の言葉。
考えを改めよう。
アメフトの選手になる夢。
これは、本物の夢だ。
不安が募れば、道を見失うこともある。
このラウンドでの僕の夢。
幼い頃から積み重ねてきた努力。
仲間たちとの絆。
すべては本物だ。
そのすべてが、僕を照らす光になる。
君がいれば、僕はいつでも光を見つけられる。
光に定義なんてない。
小さな塵だって、全宇宙の星々を照らし出すことができるんだ。
ちっぽけな僕が、指先で星屑をなぞる。
このラウンドで、僕は何をすべきなのか。
その時、目の前の霧が晴れたような気がした。
経験したことのないはずの記憶が、脳裏をよぎった。
大通りに立つ僕。
電話をしながら涙を流している君。
何もできない僕。
そこへ突っ込んでくる、制御を失った車。
声が出ない。足が動かない。
車にはねられる君。
車は前方の車両に追突する。
響き渡るサイレン。人々の喧騒。
呆然と立ち尽くす僕。何もできなかった僕。
散らばったオレンジ。
モノクロの映像が、頭の中で何度も繰り返される。
このラウンドの意味が、ようやく分かった気がした。すべては、この瞬間のためにあったんだ。
アメフトの試合中、選手を鼓舞する音楽が頭の中で響く。
「rising higher flying free
winds are calling come with me
shining brighter lets go
take my hand 點燃瞬間」
パスワードを入力してください:Luuminous
僕は猛然と走り出した。英雄への道を、僕だけの道を。
あの瞬間の、あの場所へと。
ちっぽけな僕が、空の物語を書き換えるために。
走りながら、思考が巡る。
僕は今、馬鹿なことをしようとしている。
せっかく掴んだ昇格のチャンスも、台無しになるかもしれない。
愛は重荷だ、切り捨てるべきなのか。
それでも、足は止まらない。
もう、迷わない。
この道を駆け抜ける。
走って、走って、走り続ける。
── そしてついに、僕はあの瞬間に立った。
大通りに立つ僕。
電話をしながら涙を流している君。
映像の中の君とは違う女性。
そこへ突っ込んでくる、制御を失った車。
僕は大声で叫びながら、ラストスパートを開始した。
「彼女に生きてほしい」その願いだけを胸に、彼女を突き飛ばした。
転倒し、言葉を失う君。
車にはねられる僕。
響き渡るサイレン。人々の喧騒。
呆然と立ち尽くす君。何もできない君。
満足感に包まれる僕。ちっぽけな僕が、物語を書き換えたんだ。
視界が真っ白にぼやけていく ── 。
君のいない世界で、
囚われているのは――僕だ。
これにて、このラウンドの物語は幕を閉じる。
熊猫堂 『 回合 』
Side:鲁鲁 『 Should I let it go 』
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その後の物語。
彼は、一人の女性の命を救った英雄として讃えられた。
しかし、事故の後遺症により、選手としての現役続行は困難だと宣告された。
彼は「悲劇のヒーロー」として同情を集めた。
けれど、彼は夢を諦めなかった。
ついに彼は後遺症を乗り越え、英雄の帰還を果たしたのだ。
光を放ち、夢へと駆け抜ける。その光り輝く軌跡。
君のLuuminous。
彼は、あるラウンドにおける鲁鲁。
幾千もの転生を繰り返す中での、ある一場面の君。
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夢の中には童話の本があり、毒リンゴがある。
夢の中には、奇妙な万物が存在する。
夢の中には日々の思考、型破りな芸術があり、何も掴むことはできない。
夢の中は霞んでいて、はっきりとは見えない。
夢の中は心の奥底。
夢は自由奔放な王国。目覚めると、思わずその余韻に浸ってしまう。
君は悪夢にうなされている。
自分自身の最期の瞬間を巡る夢。
君は動悸とともに目を覚ます。
君はかつて夢を叶え、栄光の舞台に立っていた。
けれど栄光は去り、今はもう過去の人。
現実は、終わりのない悪夢のようだ。
夢が、君をどん底へと追い詰めていく。
夢は、優しく心を癒してくれる。
夢は、落ち込んだ時に励ましてくれる。
夢は、あり得ないはずの現実へと姿を変える。
夢は、残酷な現実を突きつけてくる。
夢は、いつの間にか遠くへ消え去り、行方をくらます。
夢は、鮮やかに揺らめき、幾層にも重なり合う真実の断片。
それでも、夢は君のそばにあり続ける。
何かを語りかけている。
暗号は、目覚めると忘れてしまう。落ち着いた心拍とともに。
暗号は、呪文のような記号。わけがわからない。
誰がこれを解き明かしてくれるのか。
何度も見る奇妙な夢は、未来への暗示なのだろうか。
未来は決まっていて、変えることはできないのか。
筋書きという渦に飲み込まれ、解き明かした瞬間にまた堕ちていく運命なのか。
僕たちは、空の物語を書き換えた物語を知っている。
ある並行世界の物語が、少しずつ重なり始める。
霧の中のステージをクリアするためのパスワード。答えはすぐそこにある。
君の繊細な心は、優しい答えへと導いてくれるはずだ。
彼は、あるラウンドにおける卡斯。
幾千もの転生を繰り返す中での、ある一場面の君。
熊猫堂 『 回合 』
Side:卡斯 『 Tjol joup uif tdsjqu’v xjsim 』
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僕は毎晩、同じ奇妙な夢を見る。
モノクロの夢の中で、僕は車に乗っている。
ぼんやりと窓の外を眺めている。
僕は「世界的なスーパー・ステージ・スター」、卡超緑。
過密なスケジュールの中で、ぼーっとする時間は貴重だった。
マネージャーは、前の仕事が長引いたせいで焦っているのか、スピードを出しすぎている。
僕の仕事はステージで全力を尽くすこと。だからそれ以外のことはスタッフに任せきりだった。
マネージャーも、かなりのプレッシャーを感じていたのかもしれない。
精神的に追い詰められ、猛スピードで走っていた車は、操作ミスでハンドルを取られ、そして――。
マネージャーが漏らした、「あっ」という短い声。
世界から音が消えた。完全な静寂。
光景がスローモーションに変わる。
体がふわっと浮き上がる感覚。
天と地が逆転していく。
スローモーションが終わり、世界が突然加速する。音も一気に戻ってくる。
鉄がぶつかり合う凄まじい衝撃音。
目の前が真っ暗になった。
そこで僕は目を覚ます。
激しい動悸、冷や汗。
真っ暗な部屋の中で、自分の荒い呼吸と、目に見えるほど激しく打つ心臓の音だけが響いている。
時計に目をやると、4時23分。
今日も十分な睡眠は取れなかった。
この悪夢のせいで、まともに眠れた試しがない。
二度寝すればまたあの夢を見るか、寝坊するかだ。僕は起きることにした。
不快な汗を洗い流したいけれど、すぐには立ち上がれず、座ったままぼんやりする。
夢の中では貴重だった「ぼーっとする時間」が、今はあり余っている。
「世界的なスーパースター」は夢ではなかった。現実の、かつての僕だ。
ただ、「栄光は去り、今は過去の人」というだけ。
今のこの現実は、悪夢の続きなのだろうか?
今日は久しぶりに事務所から呼び出された。
減給の話か、雑用を押し付けられるのか。それとも、気まぐれに妙な仕事を振られるのか。一体どれだろう。
出社すると、社長がにこにこしていた。「おはよう!卡超緑!」と気安く声をかけてくる。
「卡超緑!いい知らせだ!仕事が決まったぞ!」
はいはい、どうせまた変な仕事でしょう。僕は呆れ顔で、話を聞くことにした。
「仕事は、交通安全キャンペーンのステージだ!」社長が興奮気味に言う。
「断ります」僕は即答した。
「何を言ってるんだ。仕事をえり好みできる身分じゃないだろう」
「それは分かってます。でも、それはスーパースターの仕事どころか、芸能人の仕事ですらない気がします」
「その態度がえり好みだと言っているんだ。規模や予算で決めるな!今時、依頼があるだけでも珍しいんだからな」
「あんな小さなステージに立って、知り合いにでも見られたら、いよいよ『過去の人』だと思われてしまう!」
「その心配はいらないぞ、卡超緑。なぜなら……今回は着ぐるみの仕事だからな。顔は出ない!良かったな!」
「そんな条件、お話になりません!お断りです!」
僕は怒りに任せて事務所を飛び出した。
睡眠不足。奇妙な夢。悪夢のような現実。変な仕事。誰もが自分を笑っているような気がして、些細なことで腹が立ってしまう。
昔からの親友に会い、相談に乗ってもらった。
仕事については、いつものアドバイスだ。一つ一つの仕事を丁寧にこなし、実績を積み上げること。理屈は分かっている。でも……。
親友は困ったように微笑み、話題をあの奇妙な夢に変えた。彼女は精神世界に詳しかった。
何度も繰り返す夢は、前世の記憶かもしれない。あるいは、何かのメッセージを伝えているのかも。
家に戻り、寝る時間になって親友の言葉を思い出す。
夢のメッセージは何を意味しているんだろう。
「お前の人生は絶頂期に突然幕を閉じる」と言いたいのか?
「夢が叶う前に挫折する」ということか?
あの悪夢は未来の光景なのか。
この悪夢は永遠に続くのか。
筋書きという渦に飲み込まれ、解き明かした瞬間にまた堕ちていく。
恐怖で身をすくませる。
居ても立ってもいられず、ベランダでオレンジを食べた。
なぜか、仲間がそばにいるような気がした。
それが僕に、勇気を教えてくれた気がした。
一度冷静になって考えてみる。
どうして僕は、あんなに腹を立てたんだろう。
「自分じゃなくてもいい仕事だ」と思ったからだ。
でも、もし僕にしかできないことがあるとしたら?
昔もらったファンレターを読み返してみた。
「親や先生の言うことは心に響かないけど、卡超緑さんの言うことは素直に入ってくる」
その言葉に、ハッとした。
僕だからこそ、伝えられる言葉がある。
大切なことを真面目に伝えても、相手に届かないこともある。
面白くて親しみやすくて、好奇心をそそるからこそ、受け入れてもらえる。それが理解への第一歩になることもあるんだ。
大事なことを思い出した気がした。
もう夜が明けようとしていたけれど、後悔はなかった。
あの交通安全キャンペーンの仕事、受けてみよう。
僕なりのやり方で、ステージを見せてやろう。
人数じゃない。誰の心に響くか、しっかり向き合おう。派手な演出だけで誤魔化せる仕事じゃない。
交通安全の意識を高めることができれば、あの悪夢の未来を変えられるかもしれない。
それこそが、夢が僕に伝えたかったメッセージなのかもしれない。
そう思うと、あの怪物のような悪夢も愛おしく思えてきた。
かつて、夢は僕の友達だった。けれどその夢が怪物になって襲いかかってくる。そんな風に感じていた。
でも、そんな風に思う必要はないんだ。夢は必ず僕の味方でいてくれる。
このモンスターを、抱きしめてやろう。
「筋書きという渦に飲み込まれ、解き明かした瞬間にまた堕ちていく」
もう、そんな風には思わない。
筋書きなんて、解釈次第だ。
スーパーヒーローが怪獣を抱きしめる世界だって、自由に描ける。
だって僕は、「世界的なスーパー・ステージ・スター」、卡超緑なんだから。
彼は、「あの事故」という呪縛から解き放たれ、新しいラウンドへと踏み出した。
君のいない世界で、
囚われているのは――誰だ?
熊猫堂 『 回合 』
Side:卡斯 『 Sink into the script’s world 』
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瞳には、この世界の移ろいが映っている。
夜明けと日没が繰り返されるのが、日常となった。
時間は絶え間なく繰り返す。君はそれに飽きてしまったかい?
バラバラになった六人の、それぞれの時空世界。
一つの交通事故を接点として、それぞれの世界がかすかに重なり合う。
この事故の呪縛から解き放たれることで、次のラウンドへ進めるはずだ。
四人がそれぞれの苦しみと向き合い、物語のバトンを繋いできた。
そのバトンを受け取った五人目に課せられた試練。
けれど君はまだ、配役への執着に囚われている。
乗り越えたはずの試練が再び繰り返される。君はここで敗北するだけの役柄に過ぎないというのか?
風が並行世界を描き、約束を秘めて漂っている。
出会うことは難しいかもしれないけれど、それでも巡り会おうと努力する。
彼は、あるラウンドにおける陳鼎鼎。
幾千もの転生を繰り返す中での、ある一場面の君。
熊猫堂 『 回合 』
Side:陳鼎鼎 『noisses bo sre tcarahce htnideppart』
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僕は昔、空を見上げるのが好きだった。
今も、僕は空を見上げている。
けれど、昔と今ではその意味が違うのかもしれない。
昔の僕にとって、そこは空への憧れであり、空想の源泉だった。
今の僕は、去ってしまった君の姿を探している。
渡り鳥の君の姿を。
愛は重荷だ。重すぎる体で、僕は地上から空を仰ぎ見ている。
それでも、憧れのものに手を伸ばしたい。
火に飛び込む蛾のように、そして墜落する。
たとえ墜落すると分かっていても、君の方へ飛んでいきたい。
墜落の果てに、君に会えるのではないか。そんな期待を抱きながら。自由な墜落に憧れている。
出会いは決して偶然ではなかった。
今の僕があるように、目に見えない力に導かれていた。
それが、僕たちの出会いの物語。
不思議な縁だった。
雑踏の中で、君だけがはっきりと見えた。
一目見ただけで分かる感覚。きっと、似た者同士なんだ。
口づけを交わし、僕たちの宇宙が広がっていった。
オレンジソーダで、どうして酔っ払ったりできるんだろう。
夕暮れの空気、沈みゆく太陽さえ酔っているように見える。
君の愛に、溺れていく。
そんな日々が続いたけれど、ある日のこと。
渡り鳥である君が、次の目的地へ旅立つ季節がやってきた。
君は言った。「一緒に行こう。自由に飛ぼう」
僕は「行けない」と答えた。
ここには家族も友達もいる。僕はここを離れられない。
そんなことを言うと、君はいつも「必ず会いに来る」と言ってくれたけれど。
僕は自分一人のために、君という渡り鳥を大地に縛り付けたくはなかった。だから身を引いたんだ。
空港への見送りにさえ、行かなかった。
お互いのために、これが最善の選択なんだ。そう自分に言い聞かせていたある日。
あの知らせが届いた。君が、交通事故で亡くなったと……。
僕は悲しみに暮れた。何をしても君との思い出が蘇る。ふとした瞬間に、涙が溢れて止まらなかった。
今、僕は去ってしまった君の姿を探している。
渡り鳥のような、君の姿を。
愛は重荷だ。重すぎる体で、僕は地上から空を仰ぎ見ている。
火に飛び込む蛾のように、そして墜落する。
たとえ墜落すると分かっていても、君の方へ飛んでいきたい。
墜落の果てに、君に会えるのではないか。そんな期待を抱きながら。自由な墜落に憧れている。
どれほど離れがたくても、結末は変わらないのか。
ずっと空を見上げているうちに、僕は大人になった。
時間の経過によって解決できることもあるのだと感じた。
毎日悲しみに沈んでいるわけではないけれど、ふとした瞬間に思い出してしまう。
僕は、君と僕の経験を作品にした。
物語を書くのが、僕の仕事だ。
一冊の小説には、起承転結がある。
若いうちの成功や失敗なんて、大したことじゃない。
自分で筆を執り、このラウンドを書き記そう。
決めたのなら、迷わず進むんだ。
例えば、悲しい渡り鳥の物語。
賢すぎるゆえに愚かに見える、ピエロの物語。
悲劇を乗り越えたヒーローの物語。
悪夢を抱きしめたスーパースターの物語。
空を見上げ、渡り鳥になった君を空想する。
逞しく生き、太陽に手を伸ばせ。
逆風の中でも翼を広げ、渡り鳥はフェニックスへと変わる。
地上で動けない僕の代わりに、分身たちに冒険をさせるんだ。
母の呪いを解くために冒険に出る。名前は陳銭罐。卡超緑も一緒だ。
そして、君の分身も連れていくよ。
果たせなかった冒険を、今ここで。
僕は君と、どこへだって行ける。親友たちと一緒に、宇宙へだって行けるんだ。
すべての夢、すべての虹、すべてのヒーロー。
雨風に打たれてこそ、輝きを放つ。
痛みを知るからこそ、空を抱きしめることができる。
想像の翼があれば、どこへだって飛んでいける。
過去の痛みは消えることはない。心の奥底に残り続ける。
けれど人は成長し、その痛みとの向き合い方、共生の仕方が変わっていく。
僕は痛みを自分の一部として受け入れ、共に生きていく。
君のいない世界で、
囚われているのは――僕だ。
熊猫堂 『 回合 』
Side:陳鼎鼎 『trapped in the character’s obsession』
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同じ世界に生まれた理由が
もし別れでも、この痛みでも。
最後ならば、もっと抱きしめて。
誰かを求めた想いの亡骸を...。
揺れ動くあなたの感情。
幾千もの物語の中で、あなたは最も激しい葛藤を描き出す。
バラバラになった6人の、それぞれの時空世界。
ある交通事故を交差点として、それぞれの世界がかすかに重なり合う。
実は、あなたはその事故の中心にいる。
時空の壁に隔てられた向こう側で、あなたの無事を祈る仲間がいる。
この世界で、自分はひとりぼっちだと感じているかもしれない。
けれど、自分でも気づいていない「誰か」の愛が、あなたを救う。
終わる世界を刻んだ針は
零を指しても、止まることなく
無限の夜を数え続けるよ
誰かの目覚めを、優しく照らすため
彼は、あるラウンドにおける崔云峰。
幾千もの転生を繰り返す中での、ある一場面の君。
熊猫堂 『 回合 』
Side:崔雲峰 『 ᛖᛗᛟᛏᛁᛟᚾᛊ ᚲᛖᛖᛈ ᛚᛁᚾᚷᛖᚱᛁᚾᚷ ᛁᚾ ᚨ ᛏᚢᚷ-ᛟᚠ-ᚹᚨᚱ』
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今日、ここから旅に出ることに決めた。
重い荷物はいらない。身軽な格好で、家を出る。
この家には、君との思い出が多すぎる。
君の記憶に浸ることは、やめたくてもやめられない僕の癖だ。
「もう二度と戻らない」なんて言葉は、まだ言えそうにない。
それでも、まずはしばらく離れてみようと思う。
「行ってきます」と声をかけようとして、ふと気づく。この家には、もう誰もいないのだ。
彼は苦笑いしながら、旅路についた。
最初は、この街のあちこちを巡って写真を撮った。
けれど気づけば、保存した写真の中にあるのは、君が好きだったものばかり。
自分が何を好きなのか改めて考えてみると、並べるのが意外と難しい。
それほどまでに、何でも君の好みに合わせるのが当たり前になっていたんだ。
公園で寝転んでみる。そうだ、僕はもともとこういうことが好きだった。
我慢していたわけじゃない。ただ、君は公園よりも街中での買い物を好んでいたから、自然と足が遠のいていただけ。
実は、この選択そのものがひとつの奇跡だった。
本来この回の彼は、街中で記念撮影を続けていたかもしれない。
そして写真を撮り終え、目的地へ向かう途中で、あの「交通事故」に遭っていた可能性があった。
どこかの誰かの物語が、時空を超えて人の心に触れ、互いに影響し合う。
それが、悲劇とは無縁の結末を作り出した。
彼は決めた。愛する人が目の前にいなくても、愛し続けることを。
まるでピエロのパントマイムのように、存在しない相手に愛を捧げる。
薄く重なり合う世界の中で、互いの姿は見えずとも、二人の共演のような幻想的な光景が生まれる。
悲劇と戦うのでもなく、克服するのでもなく、ただ関わらないこと。
悲劇で受けた傷も、困難を乗り越えた経験も、決して無駄ではない。
時は流れ、巡り続ける。
僕たちはついに、運命の輪へと辿り着く。
閉ざされた未来も、封印された過去も、
長く凍てつく冬でさえも、一足飛びに超えていこう。
終わる世界を刻んだ針の
絆はきっと途切れはしない。
今、ここで出逢えた意味は
零にならない永遠だから。
自由になって、春の陽だまりを
愛した誰かと探しに行きたいよ。
輪廻の物語は、再会へと向かって動き出す。
熊猫堂 『 回合 』
Side:崔雲峰 『EMOTIONS KEEP LINGERING IN A TUG-OF-WAR』
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新たな序幕
ある教えでは、こう言われている
「魂は不滅である」と
僕はよく、そのことについて考える
魂の旅路において、
万物には終わりがある
この瞬間が永遠に続いてほしいと願っても、
いつかは終わりを迎える
もし魂が不滅なら、
僕は「永遠」を手にしたいと願う
永遠に共にいたいと思える、君に出会えたから
けれど、もし永遠に続くものがあるとするなら、
それは終わりのない道を走り続けるようなものだ
無限に前だけに走り続けることは、恐ろしい
いつか終わりが来ると知っているからこそ、
僕たちはこの道を走ることができる
「歩みを止めないで、夢を糧に、若さを糧に、ただ前へ進もう」
物事が終わること、
句読点を打つこと、
それは一つの区切りを迎えること
そのすべてを経験した後に、
新しい何かが始まり、
次の「回(ラウンド)」がやってくる
日が沈んだ後に、再び朝日が昇るように
「おやすみ」の後に、「おはよう」と言うように
出会った後に、また再会するように
そうやって日々を繰り返し、
人生は円を描き、魂は循環していく
何かが終わったとき、
自然と「新しいことが始まる」と感じる
それこそが、僕たちが魂の不滅を感じる瞬間なのだと思う
君と僕が出会うこの回が来るまでに、
数えきれないほどのすれ違いと、幾千もの巡り合わせがあった
君は遠い海の向こうで光り輝いていた
だから、僕は君を見つけることができた
今ではもう、君と出会わなかった世界なんて想像できない
今のこの時間は、君の色で鮮やかに彩られている
ずっと続いてほしいと願うけれど、
僕たちの人生は円形だ
どこかでその円を閉じなければ、停滞してしまう
だからいつか、その時が来ることを僕は受け入れるだろう
けれど、君と出会ったこの回の終点は、まだずっと先にあると信じている
その日まで、出会って、出会って、出会って、また再会しよう
君となら、どんな涙も笑顔も分かち合いたい
世界がどんなに広くても、距離がどんなに遠くても、会いに行く
君と何度でも出会えることを楽しみにしている
未来の僕たちも、きっとそばにいるはずだから
今日、僕たちは再び出会う
今、幕が上がる
共に勇気を出して
「哈喽大家好!我们是熊猫堂ProducePandas!」
足元には星の光。夢を追う道で迷うことはない
困難に立ち向かい、肩を並べて音の波を起こそう
通じ合う僕たちの磁場が、すべての温もりを響かせる
愉快に揺れて、愛らしい姿で
永遠の光は、決して消えることはない
君を諦めない限り、巡る世界の中で、
僕たちはこの「一回」を生きている
これは、僕が君と再び出会う物語
僕はまだ、終止符を打たない
囚われているのは ──
熊猫堂(ProducePandas)『 回合 』
キモい考察を思いついたので語らせてくれ
タイトルの通りだ。キモい考察を思いついたので語らせてくれ
メモ書きみたいなもんを書き殴るわよ
「就算与全世界为敌也要跟你在一起」の歌詞、「一起自由的坠落」の解釈の仕方(A,B)と、一緒に自由的坠落したか,しなかったか(C,D)の組み合わせでルート分岐する説っていうのを思いついた
きっかけは、峰峰のソロアルバム“求生”の最後が2種類のエンディングがあること。2種類のエンディングどちらを迎えたとしても話はそんなに変わりないな、って思ったこともあってあんまり気にしてなかったんだけど、熊猫堂の新アルバムがG.A.M.E.ってことで、エンディングが2種類っていうゲームっぽい要素、なんか意味あるやろって考えてたらこの説を思いついた。早速語らせてくれ。
・「一起自由的坠落」の解釈の仕方
この解釈って多面的な解釈ができて、一つに絞ることってむずかしいなって思った。でもざっくり2つに分けて、
A.(聖書的解釈による)楽園からの追放
B.高所からの意図的な転落 と、する
(私、B解釈がホンマにショックすぎて、解釈できるっちゃできるけど「含み」とかそういうやつであってほしー!って否定気味だった...。)
・一緒に自由的坠落した(C)か,しなかった(D)か
「世界晚安」について語りあってる時に、実は「世界晚安」は「就算与全世界为敌也要跟你在一起」とつながりがある説が浮上したのね。
今思うと、一緒に自由的坠落しない選択をすると「世界晚安」につながるのではないかと思った。
そして、当時、話にあがったのが、自由的坠落をB解釈とし、一緒に自由的坠落ができず取り残されてしまった人が恋人を追ってしまうと解釈する激鬱世界観のバッドエンドができあがるって話で、当時、私は解釈違いでNooooo!!!!!!!ってなった。笑
私は自由的坠落をA解釈派だったのね。楽園からの追放(脱出)解釈とすると、あの時、共に行かなかった君のことをふと思い返す夜がある...っていう、ほろ苦世界観のビターエンドになる。
そして、「一起自由的坠落」の解釈の仕方をA解釈、それを一緒に自由的坠落するCを選択した場合に「世界所有的烂漫」のルートに分岐して、Wherever we go Wu~~になるワケ。"We"だし。そして楽園を追放された俺たちが世界を旅する物語が「W.O.R.L.D.」だと解釈してる。そして旅の末に「渐近自由」に辿り着くことこそが俺のトゥルーエンドだったわけよ。
今までは、俺のトゥルーエンド一つのルートで満足してたんだけど、また峰峰のソロアルバム“求生”が登場すると、話が違ってきたなーと思って。
このアルバムには世界観を深める演技パートがあって、しょっぱなから高所から転落した男性が病院に運びこまれるシーンから始まる。
これをみて、物語の道筋は一つではなくてルート分岐している?って発想になった。
整理すると、
「就算与全世界为敌也要跟你在一起」から(A追放,C一緒に)の組み合わせのルート→ 「世界所有的烂漫」→W.O.R.L.D.の物語へ派生
「就算与全世界为敌也要跟你在一起」から(A追放,D一緒じゃない)のルート→ 「世界晚安」のほろ苦世界観のビターエンドでおしまい
「就算与全世界为敌也要跟你在一起」から(B転落,C一緒に)のルート→ 「就算与全世界为敌也要跟你在一起」が悲劇のまま終わる?
「就算与全世界为敌也要跟你在一起」から(B転落,D一緒じゃない)のルート→ 「世界晚安」の激鬱世界観のバッドエンド→ 「求生」へつながる
ちなみに、ACのW.O.R.L.D.ルートは「渐近自由」で元の場所に帰還したと解釈していて、旅の成長を経て「就算与全世界为敌也要跟你在一起」での悲しみ(異質な存在への排他性)と向き合う物語がG.A.M.E.になるんじゃなかろうか、と思ってる。そして、BDの求生ルートを辿ってきた人もG.A.M.E.の世界線に辿り着くのではなかろうか。
G.A.M.E.のポイントになってきそうだなと思ってるのが、無彩色(モノクロ)と鮮やかな有彩色との対比構造。
求生ルート→無彩色、W.O.R.L.D.ルート→有彩色で統合されるような展開になったり?する?当たってたらすごくない?笑
世界で私しかおもしろがってなさそうなキモ考察してたら鼎ちゃんのクラファン発表されてびっくりしたんで、とりあえず語り終えます。まったねーーーー!!!!wwwwww
お金メイヨーーーーッ
おまけ: 「世界晚安」って令和のGet Wildかなってくらい色んなバージョン出たのもマルチエンディング要素を感じた
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
(追記)
1晩経って考えてみると、「世界晚安」を通らなくてもB(転落)ルートは「求生」ルートに入るのか。笑
それから、急にルート分岐とか始めて怖かったかもしれんけど前提に千转ループ説があるのを自分でも忘れてる。起点は千转。
しかしながら、物語的に千转ループを根拠にしてるけどさ、リアルに考えると、何かに定義された愛の形に沿わない形をしている人間が、自分の愛を全否定された時、その環境から逃げ出す、脱出を選ぶ人もいれば、絶望して転落する人がいないはずがないよね。それは選びとったわけじゃなくて、そうするしかないって思っちゃったんだよね。
とてもセンシティブなところだと思うんだけど、その部分に踏み込んで向き合っていきたい強い意志が彼らにはあるんだろうなって思う...。
最近、ホンマにお金なくて。笑 金銭的な部分での貢献が全然できなくてしょんぼりしちゃうけど、熊猫堂のおかげで元気です!って伝え続けることは少しでも恩返しになるかなって思った。人生がんばろうな!!
熊猫堂_崔雲峰1stソロアルバムCD「求生 -Survival-」に寄せて
5/23(金)リリース 熊猫堂_崔雲峰 1stソロアルバムCD「求生 -Survival-」予約申し込みの締切が4月15日(火)ということで、このアルバムについて語る記事を書きたいなと思いました。買えるショップとか公式情報をチェックだ!そういうのまとめるの好きなタイプのオタクがまとめた情報の方が美しくまとまってると思うし...笑
私のオタク分類はどっちかというと考察厨で、彼らが表現したいことってなんなのかなってあーでもないこーでもないと考えるのが好きです。ただの考察なんで、とても独りよがりのものなんで、一つの解釈としてみてやってほしい。笑
この「求生 -Survival-」、考察したことを語りだすと半端なく長くなるので一言でまとめちゃうと、『深い絶望のその先、それでも生きてみようと思う』というテーマの作品なのかなと思いました。こういう重めのテーマを、耳障りの良い言葉だけでなく、心の傷や痛み、現実と向き合いながら優しく暖かく、力強く描いていくことは、今回のソロアルバムに限った話ではなく、熊猫堂が今までの活動で取り組んできたことを詰め込んでいる様に感じます。五周年イヤーへの力強い一歩を感じる。
私が個人的にアツいな、って思ってるのは販売戦略?制作の思い?みたいなもので。
どこがどう何を決めてるのかはわかんないことだらけだし、専門家でもないんだけどさ。笑
制作コストを抑えて、多くの人が手に取りやすそうな価格になってたりとかさ。特典付録の付け方とかが、1人のファンが複数枚買って買い支えるより、1人でも多くの人がCDを手にとって欲しいという思いがあるのかな、とか感じられたりとかしたの。
特典商法で売上伸ばすってすごい大事なことだと思う。グッズ収集が楽しい人にとっては楽しんだ分だけ推しの売上になるんだからいいことだと思うしね!でも、バランスが難しいところで、CDの方が特典のおまけみたいになっちゃったり、とかもありがちな部分があると思う。ただでさえ、色んな音楽媒体が発達してCDが売れない時代だもんね。
そんな現実がある中で、「音楽の質」勝負で真っ直ぐ制作に取り組んでる気がするんよね。音楽の専門家ではないけど、本気さ、とか、こだわりって伝わってきて、胸をうつものだと私は思う。
その姿勢が『深い絶望のその先、それでも生きてみようと思う』というテーマとリンクしてきて、『綺麗事でもいい。綺麗なものを信じてみたい』と繋がっていく感覚になってくる。
以上、このアルバムは人生に寄り添ってくれる一枚になると思うので、ぜひ予約して手元に置くべき!って話でした。まったねー!
熊猫堂 3rd アルバム『W.O.R.L.D.』の考察
お久しぶりです!!!!!!!!!
今日は熊猫堂さんの3rd アルバム『W.O.R.L.D.』について考察を書きたいと思います😤😤😤😤😤 こりゃあすげえアルバムですぞ!!!!!!
【3rdアルバムが出たぞ】
熊猫堂 3rd アルバム『W.O.R.L.D.』7/14に配信!11/3 CDリリース!👏
1st アルバム『A.S.I.A.』がアジアの国々をモチーフに様々な音楽やイメージを取り込み、可愛くてハッピーを振りまく曲が多く、その他にも大人な雰囲気の楽曲や時を超えた運命の出会い、親の愛を表現した楽曲など...これが熊猫堂だ!って感じのアルバムでした。
多くの飼育員の感情を爆発させた(懐かしいね)2nd アルバム 『emo了』は、人生の孤独や悲しみを1人で我慢させずに解放し、寄り添ってくれるアルバムでした。今までの、ハッピーと夢と希望の塊!!って感じのイメージとは一味違うスタイルに挑戦していて、「熊猫堂は人の幸せに本気で向き合ってるんだ...」って震えました🫨幸せに共感し、不幸は見ないことに...ではなく、寄り添い、信じて待ってくれる。
そして今回の3rd アルバム『W.O.R.L.D.』🌏✨ 1st アルバム『A.S.I.A.』アジア→ワールド🌏✨へとパワーアップした感じがあります。
世界の国々の音楽やイメージ、歴史や文化、学問等を取り入れた作品づくりの「本気さ」を感じる...。この作り方の手法であったり、作品の雰囲気がA.S.I.A.のグレードアップver.って感じで、熊猫堂のメンバーそれぞれの成長はもちろん、製作陣やスタッフ等も含めた「チーム熊猫堂」としてとても大きくなった姿を見せてくれてるなぁって思うのです🥺
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【emo了とW.O.R.L.D.がつながってる?】
そんな感じで、A.S.I.A. → W.O.R.L.D.ルートのつながりを強く意識していました。
そんな中で、中国では8/26に3周年記念ライブが開催されました👏とっても久しぶりのライブですごく気合いが入っていたと思います🥺
そしてライブに参加した飼育員さんがアップしてくれた「渐近自由」のパフォーマンスを見てたんですね。
そしたら卡斯が指揮を振る振り付けがあって

「就算与全世界为敌也要跟你在一起」のMVのシーンを思い出しまして

「渐近自由」と「就算与全世界为敌也要跟你在一起」ってつながりがあるんかも!?ってゾワゾワしました。
渐近自由は漸近的自由性っていう物理学の用語のこと。就算与全世界为敌也要跟你在一起の英語のタイトルがFree Fallで、これは悲劇的な恋愛を聖書に書かれたアダムとイヴの物語になぞらえて、楽園からの追放 → 自由への墜落としてFree Fallとしていると思うんですけど、実は「自由落下運動」で物理学の用語であるっていうつながりができる...。あわわ。
就算与全世界为敌也要跟你在一起の世界観って、音も光も届かない宇宙空間に1人取り残され、ただ落下し続けるような、そんな悲壮感が漂っていて、周囲の人間を誰も信用できず、敵しかおらず、愛の為に一緒に堕ちようって...なんだか凄く危なっかしくて...
そんな彼らの物語が、まだ続いているのかと思うと、思わず「生きとったんかいワレェ!!!!」って嬉しくなりました。よかったよかった。
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【世界上所有的烂漫の謎】
「就算与全世界为敌也要跟你在一起」と「渐近自由」はつながっていて、渐近自由の彼らはメンタルがめちゃくちゃ強くなってる。迷いのない確信した愛を歌ってる。
この曲がエンディングでいいんちゃうか...とも思うんですが、emo了とのつながりを考えるとまた違った見え方がするんですよね。
emo了というアルバムは、「就算与全世界为敌也要跟你在一起」「不例外」など、まさしくemo了な思いを抱えていると思うんですが、実は、「The ONE」もemo了な思いがあると思うんです...。ONEには僕らは一体になって1つの存在になれるよ!ってポジティブな意味もあれば、1人、個、孤独という意味でもあり、だからこそ惹かれあったり1つになれるんじゃないかな...と思うんです。そしてMVではそういう孤独な旅のシーンが描かれているのではないかと。

(ぽつーんな鼎ちゃん)
emo了には、様々な心の傷があったり、抑圧を受けていたり、自分の心を守るために壁を作って閉じこもっていたりだとか、そういう子たちの世界があって、「ここではないどこかへ行きたい」という旅の衝動が「New Horse」や「The ONE」に現れているのではないかと思うのです。
「世界上所有的烂漫」は、その旅の続きで、孤独の果てを旅している...。
そして、この曲のMVの最後で扉が出てきますよね。

この扉が色んな不思議な世界に通じていて、emo了の世界の彼らがこの扉を通って世界を冒険したんじゃないかな。
自分が置かれていた辛い環境から飛び出して、広い広い世界を知る。色んな景色を見て、色んな歴史や、文化や価値観に触れて、今までの抑圧から開封されて自由に冒険をして、様々な出会いや経験から学びを得て成長していく。そんな冒険の記憶が宝典に封じられてられていて、宝典に触れた宝典特搜队は、その冒険の記憶を追体験して、旅から学びを得て成長していく。それぞれが抱えた困難を乗り越えていけるように先人が残してくれた記憶。
そういう旅の全貌を明かす、エピソード0的なエンディングが「世界上所有的烂漫」なんだと思いました。
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【彼らの冒険の答え】
W.O.R.L.D.の楽曲の中で繰り広げた冒険、その最終到着地はやはり「渐近自由」だと思います。
就算与全世界为敌也要跟你在一起では、自分達が置かれた環境で2人の愛は禁じられた愛とされていて、深く悲しみ、嘆き...。周りは敵にしか見えず、時には恋人の存在をぼやかしてしまったり、戦う!反論する!という思いもあるけど、この先が悲劇でも一緒に堕ちようと告げる。しかし、渐近自由では彼らは冒険を経て成長しているので考えが変わっています。自分達の心に宿った小さな灯火、それで宇宙を暖めるのに十分だと。そして、今まで周囲がみんな敵だと思って警戒し注意を向けていたけど、そんなもんはもうどうでもよくて、騒音雑音の中でただ君だけを見ていると。
就算与全世界为敌也要跟你在一起の彼らって、ちょっと独りよがりじゃないのって思っちゃう時があるんですよね(それほどに追い詰められているとも見れるけど)。周りには敵しかいないと。もう無理だ、堕ちよう、と1人で決断をしてしまっているんじゃないかなぁと思うのです。
周りがどうではなく、ただ相手を見つめる。相手の愛を、私の愛を信じる。確信している。
そして最後に“我们在一起”と告げるんですね。
今日の記事で連呼しておる長いタイトル「就算与全世界为敌也要跟你在一起」は、本当は"跟你在一起"(君と一緒にいる)と言いたい。でも、歌の中では言えないの。ずっと"一起自由的坠落"(一緒に自由へ墜ちよう)って言ってるの。
ずっとずっと愛する人に告げたかった一言の言葉が、世界を股にかけて冒険を繰り広げて、長い長い時間をかけて、やっと確信を持って告げられる。“我们在一起”(僕たちは一緒にいよう)
めちゃくちゃ感動のエンディングじゃあないか.....。よかったねぇ、よかったねぇ...。
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【ゲーテの言葉】
世界上所有的烂漫のMVでは、ゲーテの言葉が引用されています。

若世界在我们眼中只是山川、河流和城镇,那么一切都只剩下虚无。但当我们能无视山海的距离,与思想和信念上的同类相遇。即使路途遥遥,也依然能灵魂相伴。这才是赋予我们这个世界烂漫生机的真谛。约翰·沃尔夫冈·冯·歌德
もし世界が私たちの目に映る山や川や町だけだったら、すべては虚無に等しいでしょう。しかし、山や海の距離を無視して、思考や信念の中で同胞と出会うことができたら。たとえ道が遠くても、魂は共にあることができる。それこそが、この世界に爛漫の生命を与えてくれる真の意味である。
これは、emo了の彼らが冒険の中で友人と強い絆で結ばれて、世界が爛漫と輝いたということでもあるんだけど、
熊猫堂の活動は、新しい世界への未知への冒険だと思う。その活動に共感して支える存在との出会いや絆があって...。彼らと出会った私も、世界が広がって今までとは世界が変わって見えて...。
これは悲恋とされていた2人が障害や苦労を乗り越えていった物語であると同時に、私たちの物語でもあるんだなぁ...。
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【結局宝典ってなんだったんだろうね】
...これについても考察を書きたいなぁって思ってたんだけど、既にクソ長なのにもっと長くなっちゃうのと、書き方が難しいなぁ~って思うからまた今度書こうと思う️📝
長い長い考察、ここまで読んでくださってありがとうございました✌️
暗いお話を作りたくなった②
情緒がおかしくなって、宝典特捜隊の悲劇を書きたくなったシリーズ第二弾。
本当は書き溜めておいて1日1個ずつ更新するつもりだったけど、明日きゃすくんのバースデーやんけ。流石にバースデーに卡超绿が死ぬ話あげるのも...いや誕生日じゃなかったらあげていいんかって言われたらそんなことはないけど...ってごちゃごちゃ考えているうちに面倒になったので、もうあげちまうことにしたよ。
思いっきり今日のお話のネタバレしてるけどごめんな!!!!!
なんなら贝多峰以外みんな死ぬ話やで!!!!!!
・暗いお話が苦手な方
・熊猫堂が死ぬシーンを見るのが嫌な方
・オタクの空想なんぞ読みたくもねーわって方
こんな方々は逃げて!!!!!!!!!
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仲間の死に直面したが、歩みを止めるわけにはいかない。特捜隊は前進を続けた。
ジャングルを抜けた先では、パンダボス島に暮らす部族の民の襲撃を受けた。人類の見た目をしているが、身体能力は人間離れしている。全滅の危機に陥る特捜隊。そんな中、卡超绿は決意を固めて仲間に告げた。
「俺が囮になる」
全ての観衆の視線を一身に集めてきたスーパースター。いつでも、どこでも、妥協なくステージに立ち続けた。ある日を境に仕事が減った。それならば、空いた時間は練習でパフォーマンスの精度を高める時間に充てればいい。「人気が落ちた。」「もう息してない。」何を言われようが努力を怠らなかった。カムバックステージに、いつでも応えられるように。
セットリストはとうに組んである。勝負のコンサートの時、ラストブロックはいつもこの曲達で組んだ。激しいダンス。張り上げる歌声。見せ場のアクロバット。ファン達に休む暇を与えない楽曲ばかり、怒涛の追い上げセットリストだ。
今日の観客はすごい。野太い歓声と共に、槍や弓矢が飛んでくる。熱い声援、ありがとう!
それが全て台本通りの演出であるかのように、踊りながらかわして見せる。観客の熱量が上がるのを感じる。
「お前ら、俺だけを見てろ!」
観客を煽り倒し、観客とぶつかり合う。
あぁ、全ての観衆の全ての視線が自分に向いている。空気で、肌で、会場の全てがわかるのだ。
なぜかって?俺は、スーパースターだから。
勢いよく拳を空に突き上げる。これで怒涛の追い上げセットリスト、最後の曲が終わった。
アイツらは逃げ切れたのか?ヘイ、アンコールはいるかい?
一瞬の静寂の後、爆音の花火が打ち上げられた。
「ハハッ、アイツら、タイミング最高かよ」
逃げ切った合図の花火、変な時に鳴ったらどうカバーしようかと思っていたが。奇跡的に最高の演出に仕上がった。
あぁ、今日は最高のパフォーマンスだった。その高揚感の勢いでやってしまうことがある。
これをやる度に、マネージャーにめちゃくちゃ怒られた。でも最後には笑ってくれた。俺のマネージャーはまさに戦友。パートナーだった。公私共に。
「ごめんな」
微笑んでつぶやいた後、いつもの悪癖、「客席へダイブ」をかますのであった。
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めちゃくちゃかっこよすぎて死んでほしくないんだが。(じゃあ書くな)
次の話は推しが死ぬので気が重いなァ。(じゃあ書くな)(ネタバレすな)
あと、なんか勢いで卡超绿の恋人登場してしまってびっくりしました。(自分で書いておいて)
暗いお話を作りたくなった①
こんにちは!汪汪です!お久しぶりのブログ更新!!!!!!www
唐突ですが、今、熊猫堂の新曲が良すぎて、情緒が不安定です!!!!本当にいいの!!!!
心の安定を図るため、暗いお話を考えないと保てないというか...
今回の熊猫堂のNEWアルバム W.O.R.L.D.では物語があり、その物語の人物設定をもとに妄想を膨らませたお話です。
いつもは空想するだけなんだけど、ちょっとアウトプットしたい気分。
・暗いお話が苦手な方
・熊猫堂が死ぬシーンを見るのが嫌な方
・オタクの空想なんぞ読みたくもねーわって方
こんな方々は逃げて!!!!!!!!!
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奇妙なメンバーの特捜隊は、目的の宝典を目指し、時にぶつかり合いながらも協力し合い、絆を深めつつ、歩みを進めていた。
ジャングルを掻き分けて進んでいた時、未知の植物への好奇心がいっぱいの哈羞草は、見たことのない植物を観察しようと手を伸ばした。
その時、植物が意思を持つように動き出し、捜索隊に襲いかかる。つるが触手のように哈羞草に絡みつき、凄まじい速度で引きづられていく。
哈羞草の泣き叫ぶ声を頼りに追いかける一行。しかし、ついに声が途絶える。声が途絶えた地点には、引き裂かれた哈羞草の研究ノートが落ちていた。
「クソ、守れなかった」
刘条命は震えながら搾り出すように呟く。これは命を賭けた冒険なのだ。覚悟を決めたはずが、全く足りていなかったことを思い知り、うつむく特捜隊のメンバーたち。
その時、条命の口角がわずかに上がっていることに気づくことはなかった。
場面は変わり、森の奥深く。巨大な植物の種が割れる。その中身は人型の生き物だった。
生まれ落ちたばかりのその生き物は、卵から孵ったばかりの海亀の子どもが本能で海を目指すように、真っ直ぐに本棚へと向かう。
「あぁ、今回の冒険も怖かった〜。研究ノートも破られてしまったし。やはりバックアップは大事大事。ノートもこの身も〜♪」
冒険の成果をバックアップノートに書き残したその生き物は、また好奇心に目を輝かせながら島を駆け回り始めた。まだ見たことのない未知の植物を求めて。
参考文献:「奇跡 パンダボス島〜希少生物の生態について〜」P.78【哈羞草】の項より
(続) ...なのか?
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性別:不明、島で初対面、この辺りから設定が膨らんで楽しかった
大人の都合で死体の描写は今後もうつしません!笑