暗いお話を作りたくなった②

情緒がおかしくなって、宝典特捜隊の悲劇を書きたくなったシリーズ第二弾。

本当は書き溜めておいて1日1個ずつ更新するつもりだったけど、明日きゃすくんのバースデーやんけ。流石にバースデーに卡超绿が死ぬ話あげるのも...いや誕生日じゃなかったらあげていいんかって言われたらそんなことはないけど...ってごちゃごちゃ考えているうちに面倒になったので、もうあげちまうことにしたよ。

思いっきり今日のお話のネタバレしてるけどごめんな!!!!!

なんなら贝多峰以外みんな死ぬ話やで!!!!!!

 

・暗いお話が苦手な方

・熊猫堂が死ぬシーンを見るのが嫌な方

・オタクの空想なんぞ読みたくもねーわって方

こんな方々は逃げて!!!!!!!!!

 

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仲間の死に直面したが、歩みを止めるわけにはいかない。特捜隊は前進を続けた。

 


ジャングルを抜けた先では、パンダボス島に暮らす部族の民の襲撃を受けた。人類の見た目をしているが、身体能力は人間離れしている。全滅の危機に陥る特捜隊。そんな中、卡超绿は決意を固めて仲間に告げた。

「俺が囮になる」

全ての観衆の視線を一身に集めてきたスーパースター。いつでも、どこでも、妥協なくステージに立ち続けた。ある日を境に仕事が減った。それならば、空いた時間は練習でパフォーマンスの精度を高める時間に充てればいい。「人気が落ちた。」「もう息してない。」何を言われようが努力を怠らなかった。カムバックステージに、いつでも応えられるように。

セットリストはとうに組んである。勝負のコンサートの時、ラストブロックはいつもこの曲達で組んだ。激しいダンス。張り上げる歌声。見せ場のアクロバット。ファン達に休む暇を与えない楽曲ばかり、怒涛の追い上げセットリストだ。

今日の観客はすごい。野太い歓声と共に、槍や弓矢が飛んでくる。熱い声援、ありがとう!

それが全て台本通りの演出であるかのように、踊りながらかわして見せる。観客の熱量が上がるのを感じる。

「お前ら、俺だけを見てろ!」

観客を煽り倒し、観客とぶつかり合う。

あぁ、全ての観衆の全ての視線が自分に向いている。空気で、肌で、会場の全てがわかるのだ。

なぜかって?俺は、スーパースターだから。

勢いよく拳を空に突き上げる。これで怒涛の追い上げセットリスト、最後の曲が終わった。

アイツらは逃げ切れたのか?ヘイ、アンコールはいるかい?

一瞬の静寂の後、爆音の花火が打ち上げられた。

「ハハッ、アイツら、タイミング最高かよ」

逃げ切った合図の花火、変な時に鳴ったらどうカバーしようかと思っていたが。奇跡的に最高の演出に仕上がった。

あぁ、今日は最高のパフォーマンスだった。その高揚感の勢いでやってしまうことがある。

これをやる度に、マネージャーにめちゃくちゃ怒られた。でも最後には笑ってくれた。俺のマネージャーはまさに戦友。パートナーだった。公私共に。

「ごめんな」

微笑んでつぶやいた後、いつもの悪癖、「客席へダイブ」をかますのであった。

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めちゃくちゃかっこよすぎて死んでほしくないんだが。(じゃあ書くな)

次の話は推しが死ぬので気が重いなァ。(じゃあ書くな)(ネタバレすな)

あと、なんか勢いで卡超绿の恋人登場してしまってびっくりしました。(自分で書いておいて)