ドラマみたいな夢を見たので思わず日記を書きます
めっちゃドラマみたいな夢をみました...切なかった...
神隠し的な謎の現象により、中国から日本へ瞬間移動しまった卡斯と出会う、少し不思議なラブストーリー...(ラブは始まらんかったけれども)
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ある日、私が道を歩いていると人が集まってザワザワしていた。「なんか外国人がパニック起こしてるみたい」ってOLが言ってた。
へぇ、大変ねぇって思いながら通り過ぎようとしたら、偶然、人の隙間から渦中の人物が見えた。
かなり切羽詰まっていて、顔色がよくない男の人がいる...って、あれ?
「卡斯!?!?」
思わず大きい声が出た。
私の声に反応して、卡斯が物凄い勢いで私のところにきた。
「ねぇ、君、俺のこと知ってる!?」
夢ならではの仕様で、彼の言葉はわからないけど下の方に字幕が出て言ってることがわかった。笑
「我...知道! 你!卡斯!熊猫堂!」
もうちょっとまともな文章喋れよ...って自分に呆れながらも、知ってる単語を言いまくった。
なんとか通じたみたいで、彼は何度も頷いて、そのうち声をあげて泣き出してしまった。この状況はまずいぞ、と思って場所を変えることにした。
場面が切り替わり、私達はどこかの部屋にいた。
中国語やら英語やら日本語やら色んな言葉を用いて、翻訳アプリを駆使しながら、今の状況を情報共有した。
卡斯は遠慮して、はっきりとは言わないけど、言葉が通じなくてストレスを感じてるっぽい。ごめんね卡斯🙏
卡斯の話では、家にいたはずだけど突然目の前が真っ白になって、気がついたらさっき出会った場所にいたらしい。
ここがどこなのか、もしかして別の世界に来てしまったんじゃないかと心配していたけど、日付を確認したり、ニュースを見たり、SNSを確認したりして、同じ時間軸の同じ地球で、中国から日本に移動してしまったらしい、と、とりあえずの結論を出した。
さて、これからどうしようか、と考えたけど、彼は身分証明書もないし、スマホもないし、不法入国状態...
とりあえず中国のみんなと連絡を取りたいよね、とこれから先の方針を決めた。
それから、ここから先は1人で行動しようと思う、って言われた。
やっぱり、芸能人とそのファンが2人でずっと一緒に行動してるのはまずいよね。私は鼎ちゃん推しですぅ!って言っても知らんがなって話。笑
身分証明書がない外国人がどうやって国に帰るか私には見当もつかないし、瞬間移動しました!って言っても信じてもらえないだろうし、なんか公的な機関に保護されることになるんだろうなぁって思うし、それにくっついていっても役に立たないどころか事態がややこしくなるだけだし...
私が役に立ったのは、あの場で卡斯を知ってたってことだけだったんだな、って納得して、彼を見送ることにした。
エレベーターに乗っていると、ものすごいドレスを着ている女性(女装?)に出会った。(文章でどんなドレスって表現できないものすごいドレスw)
卡斯がその姿を見て、笑いをこらえている。っていうか笑っている。笑われた女性が怪訝な表情でこっちを見てる...。
「(ちょっと卡斯!失礼だからやめて)」
私は肘でこづきながら小声で注意した。
「(わかってるよ)」
卡斯は目線で合図しながら、私の手をとって、手の甲をポンポンとした。「わかってますよ」の合図だろうか。彼はそのまま私の手を握り、そして手をつないだ。...あれ?
そのまま手をつないで歩いた。卡斯は何か言い訳みたいなことを言ってたような気がするけど覚えてない。とりあえず本音じゃないことは私にもわかった。
「いいよ。大丈夫だよ。わかってるから」
何がわかっていると言うのか。大嘘だ。
彼がどういう気持ちで手をつないでいるのか、色々な可能性が思いつくけど。気持ちの答え合わせをするのが怖いから、保留にしたのだ。ずるい大人になっちまったもんだ。
外は夜になっていて、とても寒かった。
彼の大きな手が、あたたかった。
イルミネーションが綺麗な公園を歩く。(BGM:一眼万年)
決して派手ではなく、正直大したことないイルミネーションだった。だからこそ、周りに人はおらず、2人きりだった。
公園の出口が見えてくる。
公園を出るところでお別れかな、っていう予感があった。
「もし僕が飛ばされたのが今とは別の世界で、もし僕が何者でもなかったら...ごめん、なんでもない。今の言葉は忘れて。」
卡斯がとんでもないこと言う。
私は思わず、「本当にこの先1人で行くの?心細くない?」と聞く。
せめてもう少し帰国の目処が立つまで一緒に、と続けたかったけど、
卡斯は困った顔で苦笑いしてる。
私は言いかけた言葉を飲み込んだ。
これから先は役に立てないし一緒にいると迷惑がかかるって納得したばかりだ。
卡斯は熊猫堂で、私は飼育員だ。この関係は壊しちゃいけない。彼は非常時でも熊猫堂であることを全うしようとしている。私も1人のファンであることを貫こう。踏み越えちゃいけないものがある。
「じゃあ、そろそろ行くね。助けになってくれてありがとう」
卡斯がつないだ手をほどいた。
「あのね、私、たくさん中国語の勉強して、中国まで会いに行くから。熊猫堂のコンサート行くから。」
「そっか。待ってるね。...でもさ、その時は、お互い『はじめまして』って言わないとね。」
卡斯が優しい笑顔で言うもんだから、私は泣きそうになった。
「うん、わかった!」
努めて笑顔で答える。今日のことはお互いなかったことにするけど、思い出は綺麗であってほしいと思った。
ふ、と笑って、一息ついて卡斯は歩き出した。
私はその背中を見送る。
しばらく歩いてから、卡斯はこちらを振り向かずに、手を振ってバイバイの合図をした。
格好つけちゃってさ。これ、私が見届けてなかったらめっちゃ恥ずかしいやつやで。
今回はガッツリ彼の背中を見届けていたので、この勝負は私の負けだ。何と戦ってるのか知らんけど。
姿が見えなくなるまで見届けて、私は帰ることにした。今日はコンビニで肉まんでも買って帰るか。
(おわり)
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映像化の際には、汪汪役は孟子義さんがいいです。(厚かましい)